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知多市ジュニア囲碁クラブのあゆみ
 振り返ってみれば、平成13年の夏、翌年から執行される「学校週5日制」を意識しての取り組みでした。日本の代表的な伝統文化である囲碁を子どもたちに教えよう。毎週休みになる子どもたちの土曜日を、有意義にすごさせてあげたいとの強い思いからでした。
 準備を始めるにあたり、次の三点について特に考慮しました。
 まずは、子どもたちに与える囲碁の効用です。
『囲碁を勉強することによって、「考える力」「感じる力」「判断・対応力」「我慢する力」「相手を思いやる力」などの精神的なエネルギーを育むことができる。』と一般的にはよく言われていますが、それを実現させることです。
 二つ目は、教える側の生涯学習的考え方の確立と普及です。
子どもたちに囲碁を教える事は、自分の学習成果を地域社会に還元することであり、そのことでより大きなやりがいや、生きがいを得る事になります。
 そして三つ目は、取り組みの要(潤滑剤)となる保護者会の設立でした。
子供のやっていることに、親が関心を示してあげることの効用は今更言わずもがなのことです。
 平成13年にスタートした知多市ジュニア囲碁クラブも、様々な試練と実績を積み重ねながら、御陰さまで10周年の節目も超し、現在に至ります。
 発足直後のアニメ「ヒカルの碁」ブーム到来などもあり、約200人以上の子どもたちがクラブに参加し、囲碁を体験し、巣立っていきました。
 参加した子どもたちの熱心な取り組み姿勢、目線を下げて囲碁の楽しさや面白さを真摯に教えてくれている指導者の人たち、そして、優しくサポートしてくれている保護者会の存在、この伝統的な知多市ジュニア囲碁クラブの三位一体の取り組みが、市教育委員会をはじめ、各方面からの高い評価と助成を受ける事に繋がっています。(現在は文化庁伝統文化親子教室事業の助成も受けております。)
 特に子どもたちの活躍はめざましく、知多ジュニアの名を愛知県はもとより、全国に広めてくれています。プロになった子もいますし、院生になっている子もいます。
 これからも過去の実績に甘んじることなく、子どもたちを中心に三位一体の絆をより強固なものにして、活動の充実を図っていきたいと願っています。
関係者の皆さんの一層のご理解とご協力をお願い致します。
 囲碁をとおして、こどもたちの健全育成と伝統文化の伝承と発展に寄与していくことを目指しながら・・・・。
 
文責 知多市ジュニア囲碁クラブ 創業者 近田 亮  
 
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